つだきよと行く居留地

つだきよと行く居留地

こんにちは。夙川学院大学の三崎です。今回は神戸三宮東遊園地の近くにあるBallet Studio Ecoさんと言うバレエ教室を取材させて頂きました。
 「バレエと聞いて敷居が高い(汗)!!」
と思いませんか?私も実はそう思っていました。しかし、今回代表の井上直子様にお会いしてそんなに気張らずにバレエを始めることができるんだと思いました。

井上直子さんは同じ女性として憧れます♪

20歳でバレエ教室に通い始め、本格的にバレエのことを学びたい、その一心で仕事も辞めて単身ニューヨークへ。そして、現在、三宮でバレエ教室の講師として活動していらっしゃる井上直子さんに、来年から社会に飛び出す学生として、女性として生きる姿を学びにレッスン直後のお疲れのところお時間を頂いて、インタビューをさせて頂きました。



仕事を辞め、単身ニューヨークへバレエ留学!

 井上さんは短大卒業後、現在の私と同じように就職活動を経て2年半ほどOLをされていました。元々、多趣味で幼い頃から様々な習い事をしてきました。そんな中で出会ったのがバレエでした。一瞬にしてバレエの魅力に取り付かれてしまいました。井上さんがバレエに出会った当初は学校を卒業して社会人になってから・・・。しかし、もっとバレエについて知りたい。ニューヨークで本格的に学びたいと思うようになったそうです。そして、その一心で、当時働いていた会社を辞め、自らお金をためニューヨークへ留学を決意されました。

 「このまま普通のOLで終わるのが嫌だったから(笑)。


 井上さんは笑いながらお話してくれましたが、興味関心を持ったことに、全力で情熱を注げることは非常に素晴らしいと思いました。私たち学生はまだまだ色んな事に挑戦できるんだと元気を頂きました。

一念、語学の壁をも通す!?

 さらに井上さんは、英語もほとんど喋れなかったそうです。しかし、そんな環境にも関わらず、一生懸命バレエについて学びました。勿論、私生活も含めて周りは英語が飛び交う環境です。その大胆さに驚く私たちに対して、

 「英語なんて喋れなくても、NYで生活することは簡単ですよ。何となく相手の言っていることは雰囲気で理解できるから大丈夫!!」

と話す井上さんに、私たちは井上さんの女性としての力強さを感じました。それだけでなく、渡米直後にNYの不動産屋さんを尋ねて生活するマンションも決められたそうです(驚)!無鉄砲ともいえる行動力は驚くのと同時に井上さんの勇気が少しでも私にあればと思いました(笑)。
 ただ、一生懸命バレエに取り組む姿勢は言葉の壁を越えて相手に伝わります。遠く離れた日本から単身バレエ留学で渡米してきて毎日熱心に練習に取り組む井上さんに指導する先生も熱心に指導してくれたそうです。本当に自分のやりたいことに情熱を注ぐことが多くの課題をクリアするんだとここでも思いました。

帰国そして再度渡

 井上さんは帰国後、約5年ばかりアルバイト生活をされていました。しかし、NYでの生活が忘れられずバイト代を再び貯金して再度NYに向かいバレエのレッスンを再度始めました。2度目の渡米生活でますます、バレエの魅力に取り付かれ、バレエで生活していくことを決心されたようです。

帰国後、バレエの指導者へ。

 日本へ帰国し、自らの経験を活かし講師としてバレエの魅力を伝えていきたいと考えるようになり、帰国後すぐにバレエ教室に使う場所探しをはじめました。ここでも井上さんの引きの強さがありました(笑)。一生懸命取り組むと良い出会いがある。偶然飽きテナントがあり、オーナーさんにも協力してもらって、最初神戸の元町で教室をオープンしました。少人数でアットホームな雰囲気でバレエ教室を始めていくと、クチコミで少しずつ受講生が増えてきました。

 「受講生が増えてきたので、クラスを増やしたいな専用のスタジオが欲しいな・・・」

そう思って、井上さんがもっと大きな教室を探し出したところ、2007年に今の教室を見つけて、今では100人近くの生徒さんを抱えるバレエ教室になったそうです。

 「私が困った時にいつも運良く出会いがあるんです!」

終始笑顔でお話しされる井上さんですが、私は井上さんのパワフルさが運を引き寄せているんだろうなぁと思っています。

 今では老若男女問わず気軽に始めることができるバレエ教室としてライフスタイルの異なる色んな方がレッスン生としてバレエに取り組まれているそうです。御年配の方もいらっしゃるので、インナーマッスル・トレーニングも取り入れて健康に暮らせる筋力づくりを井上さんのバレエ教室では身につけることができます。

井上直子さんとお話をさせて頂いて。

井上さんとお話しさせて頂き、まず感じたことは、とにかく今を生きる本当に明るい方。自分のやりたいこと、したいことがとても明確でそれに向かってまっすぐ突き進んでいると感じました。

働いていた会社を辞め、ニューヨーク行きを決めたこと、そして日本へ帰国した時、その時に自分がしたいことにまっすぐで、それをすぐに行動に移して現在の井上さんがあると思いました。

自分に自信を持ち、毎日ワクワク人生を楽しんでいる井上さん。お会いして、元気がもらえるようなそんな素敵な女性でした。普段、学校にいるだけでは絶対に出会うことができない方とお話しすることができ、私もワクワク生きないと!もっと自分のやりたいことに純粋にならないと!行動しないと!そう思いました。

美しく汗を流せるバレエ。本日ご紹介させて頂いた井上直子さんにご興味を持たれた方は一度ご連絡をしてみてはいかがですか?きっと、素敵な笑顔で迎えてくれますよ。

編集後記

 今回は夙川学院大学の三崎さんと甲南大学の樋口さんにインタビュー取材をして頂きました。二人とも大学4回生で、今後社会人として巣立っていく彼女達には井上さんは理想像として見えたようです。

確かに私たち男性と同等もしくはそれ以上(叱られるかな?)のパワフルさを感じました。取材前の打ち合わせの時も取材当日の時もそうでしたが、お会いする度に私たちが元気になって

 「仕事を頑張ろう!」

と元気を貰っていると実感できていました。レッスン直後にお伺いしたのでレッスン生との関係も非常に温かく感じました。バレエのレッスンを通じて打ち込むものを見つけて何かに取り組むことによって生活に潤いを与えるのももちろんですが、バレエを通じて井上さんの元気も皆さん感じているはずです。

「何か始めたいなぁ~」

と思っている方、バレエという切り口はなかったかもしれませんが、この原稿を読まれた方は一度Ballet Studio Ecoを尋ねてみて下さい。きっと何かを見つけることができると思います。新しい年を迎えるにあたり何かに挑戦してみましょう!




【Ballet Studio ECO 概要】
■社 名:Ballet Studio ECO
■ 事業内容 :バレエ教室
■住   所:神戸市中央区磯辺通4-2-26 新芙蓉ビルB1
■電   話:090-9059-3527/078-335-5383
■F A X:078-335-5383
■ 営業時間 :9:00~22:00
■ E-MAIL :balletstudioeco@yahoo.co.jp
■U R L :http://www.geocities.jp/balletstudioeco/index.html
■ 代表者 :井上直子



Posted by つだきよ at 15:29Comments(0)オススメポイント
こんにちは。甲南大学の樋口です。今回は神戸旧居留地にコンセプトの異なるお洒落なセレクトショップを展開している株式会社ファッションサイエンスアンドテクノロジーに取材させて頂きました。

神戸のお洒落通り“乙仲通り”にある
   お洒落なセレクトショップにわくわく訪問取材

 株式会社ファッションサイエンスアンドテクノロジー(以下FST)は神戸の人気スポット旧居留地で19年間に渡り神戸の女性ファッションを発信するセレクトショップで“The Angel ”“Point d’ Attache ”“la lampe ”“la Mecque ”の4店舗を展開している企業様です。しかもこの4店舗は全てお隣りさん、お向かいさんにあります。何も知らない私は最初

「同じ会社のお店で競争にならないのかな?」
と思っていました(笑)。でもお話を伺っている間に4店舗が集中して展開している理由には非常に心温まる理由が分りました。今から私が取材でお伺いした内容をお話したいと思います。

コンセプトの異なる4店舗と自社を愛する店長さんたち
  社員さんを想う社長の店舗展開

 FSTではスタッフ全員にビジネスネームが付けられています。これはお客様に親しみを感じてもらう為、社長自ら命名するそうです。今回お話をお伺いしたのはThe Angelサリー店長Point d’ Attacheナンシー店長la lampeアリー店長、そしてla Mecqueリッチー店長です。ちなみに社長さんはバーナード社長です(笑)。

 元々、各店長は店舗でアルバイトとして働いていたり、お店のお客様がお店が大好きでそのまま社員になり、店長として頑張っておられる方であったり、一度別の会社に勤務していましたが、再び返ってこられて頑張っておられる方であったりと本当に会社・店舗や社長や同僚が大好きで頑張っておられる方々と感じました。

 そして、元々店舗はバラバラの離れた位置にあったらしいのですが、スタッフが一緒に食事をとったり、顔を直接会わせる機会がやっぱり重要だと言う社長のバーナードさんとシェリー専務の配慮から4店舗をお隣さん、お向かいさんに集中させた理由とお聞きして非常に心温かくなりました。そして何より驚いたのは各店舗の運営の大半を店舗のスタッフたちが自分たちで考えて行っていることです。商品の仕入れなどコアな部分もスタッフの方々が行っているそうです(驚)。

「店舗の運営で心がけていることは何ですか?」

 各店長さんはブレていることなく、「すべてはお客様のために」がモットーでした。そして社長のバーナードさんからも“お客様のために視点“で店舗を運営するように指示があるだけとのことでした。社長が温かい目で見守ってくれて自分たちで考えることができる店舗づくりができるのは凄いとも思いましたが大変だけどやりがいを感じるんだろうと思いました。お話をお伺いして早く店舗を見たいと思いました(笑)。


第1号店The Angelを御紹介!

 FSTの第1号店がこちらの“The Angel”です。店舗に入ると目に飛び込んでくるのがその天使の絵画と空飛ぶキューピッドのオブジェです。

 社長のバーナードさんが当時気に入った絵画から店舗の命名を行いました。コンセプトは“Dream Roman & Liberty”です。 カジュアルだけど飽きが来ないデザインで、どことなく品があるデザインの服ばかりで、女性の私は目に毒でした(笑)。欲しい服ばかり!!


 店長のサリーさん(写真左)とスタッフのサーシャさん(写真右)です。お二人とも店舗営業開始のお忙しいところ快く取材に対応して頂きました。お二人ともお客様満足第1をモットーに長くお付き合い頂ける関係を心がけておられるとのことでした。

 “The Angel”の今年の冬のお勧めは店長サリーさんも着用されています、ポンチョです。とっても可愛いデザインでカジュアルだけど、凄く上品に見えちゃうのは私だけでしょうか(笑)?

 神戸という街の雰囲気を知り尽くしたスタッフの方々が提案する“愛とロマンと自由”をコンセプトにした“The Angel”は女性なら要チェックのお店です。商品は随時更新されるのでチェックして下さいね。

【The Angelの情報はこちら】
http://angel.ko-co.jp/



小さくても可愛いお店Point d’ Attache

 The Angelの斜め向かいの通りにあるのが、この“Point d’ Attache”です。Point d’ Attacheと言うお店の名前はフランス語で碇と言う意味で、お店の前にコンセプトカラーのブルーに碇の可愛らしい看板があるのが目印です。4店舗中一番小さなお店なんです。


 Point d’ Attacheの店長さんのナンシーさん(写真右)とスタッフのミルさん(写真左)です。こちらもお忙しいところ、快く撮影や御紹介に御協力頂きました(汗)。

 こちらの店舗のコンセプトは“heart form comfortable”で娘さんとお母さんと親子で買い物に来られたり、御年配の方も熱心に足を運ばれる店舗です。早速Point d’ Attacheのお勧めを御紹介頂きました。





 ミルさんが着用されているパープル色のコート(写真左)。写真じゃ見えにくいけどボタンの部分が凄く可愛いです。色んなスタイルに合わせることができます!そしてナンシーさんが持っているこのバッグなんとこのバッグ木製なんです。ちょっとしたお出かけもお洒落にできるアイテムです。こちらも商品が随時新しくなるのでチェックが必要です!

【Point d’ Attacheの情報はこちら】
http://point.ko-co.jp/


神戸のカジュアルを提案するla lampe

 “la lampe”は“Point d’ Attache”と同じ通りの北側にあるお店です。お店のラ・ランプ・メルベイユは御存知フランス語で“魔法のランプ”を意味しています。
こちらのお店では名前の通り、同世代の方と一緒にまたライフスタイルに合わせて一緒にお客様に最適な一着を親身になって探してくれるお店です。コンセプトは「petit paris(プチ・パリ)」です。


 店長のアリーさん(写真右)とスタッフのシンディーさん(写真左)です。こちらも当然営業中のお忙しいところ快く取材にお答え頂きました。
こちらのお店は神戸のカジュアルファッションを提案する若い世代に支持される雰囲気のお店です。私も欲しい商品がたくさんありましたよ(欲)。早速お勧め商品をチェックしました。


 
 シンディーさん着用のこちらのダウンコート(写真左)。別名“天気予報のダウンコート”。なんとインナーが雲や雪だるま、そして雪のシルエットがプリントされています(写真右)。滅茶苦茶可愛くないですか?冬らしい一着でインナーをチラ見せしたくなる一着です(笑)。
当然こちらのお店も順次商品が新しくなるので是非チェックして下さい。

【la lampeの情報はこちら】
http://lampe.ko-co.jp/


4店舗中最大の敷地面積を誇るla Mecque

  
“la Mecque”はフランス語でイスラム教の聖地を意味しています。『多くの人が集まり、人が一度は訪れる場所』と言う意味もあります。こちらのお店のコンセプトは“intellectual casual”。知的な女性が身にまとう洋服をイメージして取り揃えています。


 店長のリッチーさん(写真右上)、スタッフのカイラさん(写真左上)、ケリーさん(写真左下)、さとうさん(写真右下)。さとうさんは入社3週間目なんです。研修を終えられたらバーナード社長から命名されて一人前になるそうなんです(驚)。

しかも毎週変わる店内のレイアウトは、常に新鮮な気分でお買い物できるようにスタッフ全員が工夫して行っているそうです(驚)!丁度私が取材させていただいている時もカイラさんを始めスタッフの方々が忙しそうにマネキンなどの着せ替えやレイアウトを変更されていました。


 la Mecqueは4店舗中最大の敷地面積を誇る店舗で多くの商品があります。20代~30代の女性を中心に、大人なエッセンスを含んだアイテムを取り揃えています。

「お客様の生活背景をお聞きしてコーディネイトの御提案をしています。」


と店長のリッチーさん。私も社会人になったら是非知的な女性でコーディネイトをして欲しいなと思いました。こちらの店舗もレイアウトだけでなく、どんどん商品が新しくなるので、是非チェックして下さい。


【la Mecqueの情報はこちら】
http://mecque.ko-co.jp/


取材後記~甲南大学:樋口尚子~

神戸はお洒落な街で私も大好きなんですが、系列店ではないと思っていました(驚)!
実際それほどコンセプトの違うお店だと思います。
私も社会人になってから着たい服がいっぱいありました(欲)。時計やバッグなど小物類などもセレクトショップならではのここでしか買えない商品が多数揃っていて、やっぱり神戸はお洒落だなと思いました。
朝のお忙しいところお時間を頂いてインタビューさせていただきまして、ありがとうございました。

編集後記

神戸のPRポータルブログサイトKO-COでも常にアクセス上位ランキングに入る人気ブログを運営されているお店に今回お伺いして学生を中心にお話をお伺いしました。神戸はスイーツだけでなく、ファッションの街です。そんな神戸の中で神戸レディーの着こなしを発信するお店のスタッフはとても素敵な方々でファッション、そして何よりも職場である店舗を皆さん大好きでした。だからこそ、お客様から根強い人気と幅広いお客様が足しげく通う店舗造りができているんだと思いました。今後も神戸のファッションを支えてくれるはずです。

【The Angel】
神戸市中央区海岸通1-2-17   TEL:078-321-1296
Open:11:00~20:00 定休日なし
URL:http://angel.ko-co.jp/

【Point d’ Attache】
神戸市中央区栄町通2-1-13   TEL:078-392-0309
Open:Open:11:00~20:00 定休日なし
URL:http://point.ko-co.jp/

【la lampe】
神戸市中央区栄町通2-1-1   TEL:078-321-6096
Open:Open:11:00~20:00 定休日なし
URL:http://lampe.ko-co.jp/

【la Mecque】
神戸市中央区栄町通2-1-2 日東ビル1F   TEL:078-321-6876
Open:11:00~20:00 定休日なし
URL:http://mecque.ko-co.jp/

現在各店舗さんで会員を募集しております。
イベントやキャンペーン情報が届きます。今までお葉書でお知らせしていましたがECOを考えてメールでお知らせされています。神戸のファッション情報を定期的にキャッチしましょう。
【詳細はこちら】
http://www.fst-int.co.jp/registrationpc.html



Posted by つだきよ at 13:47Comments(0)オススメポイント
こんにちわ!甲南大学の山本純之です。今回は日本で初めて本格的なフランスパンを製造・販売したパンの専門店株式会社ドンクさんについて記事を書かせていただきます!

神戸の老舗のパン屋さんドンクに行ってきました

外観写真ドンクは神戸市内にいくつもの店舗を抱え、また全国展開もしていることで有名な神戸から生まれたパンの専門店として神戸っ子御用達のお店です。
今回はドンクの店舗・商品をこよなく愛し、永きに渡りドンクを支えていらっしゃる社員さんからドンクでの仕事に対する熱い想いを取材させて頂きました。
今回の取材場所は神戸っ子なら御存知ドンク三宮本店。とってもおしゃれな店構え。しかし、パン屋さんの本領は外見でなく中身。さっそく店内へ・・・。

「ふわっ~」といい香りが漂ってきます。さすがパン屋さん。ついさっき昼食をしたばかりなのにもうお腹が減ってきました・・・(笑)。


ドンクが愛され続ける理由

 今年で創業105周年を向かえた「ドンク」。1世紀以上に及ぶ長い歴史を築けるほどお客様の支持を得るのには理由があるのでしょうか?詳しく伺いました。今回僕達の取材に応じて頂いたのはドンクの神戸エリアを管理されていらっしゃいますエリアマネージャーの伊藤様(写真左)です。また営業中店舗に快く迎えていただいたのは三宮本店の北風店長(写真右)です。
 「手作りにこだわっている」
。伊藤さんから一番最初に出てきた言葉でした。やはり一流のパン職人が作るパンというのは機械では真似ができない味とのことです。確かに「ドンク」には西川正見さんという「パン職人のワールドカップで世界3位」の実力を持つ方がいらっしゃいます。また他の店舗の職人さんも一流の方たちばかりです。手作りでしかできない繊細な味こそがドンクのパンのおいしさです。

もうひとつのこだわりは「品質を安定させる」とのことです。このこだわりを達成するためにドンクはかなりの努力をしているのだとか。神戸地区のドンクでは定期的に世界3位の西川さん自らがかなり厳しいチェックをしており、また、その品質チェックの厳しさは店に出すのには十分なレベルだとしても合格しないこともあるらしい。「どうしてそこまでする必要があるのですか?」と尋ねると、伊藤さんこう答えられました。

「常にお客様に出せるレベルよりも高い水準のパンを作ることで「やっぱりドンクのパンはおいしいよね」と品質の安定感を出していきたい」

とのこと。こうした見えない努力によってドンクのパンは作られています。しかし、ただ単に商品の厳しいチェックをするだけでは職人たちにとってはストレスになってしまいます。そこで伊藤さんはある工夫をされていました。それは定期的に職人同士を競わせることです。

 「神戸地区のドンクでは、定期的にクロワッサン・食パンなど毎回テーマを決めて各店から商品を持ち寄るんです。そしてただ単に品質をチェックするだけではなく、点数をつけて順位付けし、優勝店舗には賞状とトロフィーを贈っています。賞金は出ないのですが、職人たちはプライドをかけて積極的にやる気を出してきます。」
なるほど!確かにこれは面白い!職人たちのやる気を促進し、作る楽しみも増え、腕前の向上にもつながります。そしてそれがパンの味の向上につながり、ドンクのブランド力も上がっていきます。その結果、お客様によりおいしいパンを届けることができるようになる。そしてお客様の喜びは、職人たちにとってのやる気になる。とても素晴らしいサイクルだと思いました。

 ちなみに、ドンクの三宮本店ではクロワッサン部門で他の店舗を抑えて第一位となりました。店内の目立たない場所にこっそりと優勝カップと表彰状が飾られています(笑)。
 さらに驚きなのは毎回この優勝カップは優勝した店舗に移動するとのことです。次回はどの店舗が優勝するのか楽しみです。

 ドンクは店舗での接客にも気を掛けています。例えば、親子が買いに来られた時などはビニール袋で商品をお渡ししますが、スーツを着たビジネスマンが来られた時には、紙袋で商品をお渡しすることがあるとのこと。スーツにビニール袋は合わないという気遣いだそうです。また、普段の親子連れなどには紙袋は持ちづらいという点からビニール袋を使っています。これはお客様に気を掛けている一部の例であるが、接客の基本を伊藤さんは次のように仰っていました。


 「掛けるはあるべきだが、欠けるはあってはならない」


同じ「かける」でも意味はまったく違います。お客様には気を掛けるべきだが、お声掛けが欠ける、商品の欠陥や棚から商品が欠けることはあってはならないということだそうです。非常に分りやすい表現だと僕も思いました。

商品開発はどうしているのか?

ドンクのパンはかなりの頻度で新商品が出ています。やはり商品開発部みたいなものがあるのだろうか?と思って質問してみました。

「商品開発部はありません。商品開発はそれぞれの職人が行っています。また私自身もアイデアを出していきます」

とのことです。それぞれが開発したパンは東京にいるブランドマネージャーにGOサインをもらえれば晴れて棚に並ぶ。しかし、なかなか簡単には通るものではないとのことです。失敗作もたくさんあるらしいです。「ドンク」というブランドに合わないものなどは出さないらしいです。そして、流行は追わず、ブランドの品格維持にこだわっているとのことです。

またパン屋さんというのは横つながりも強いとのことです。伊藤さんも他店から製法を教えてもらったり、教えることもあり、友達から聞くこともあるのだとか。そしてパン屋さんというのは他店に勝手にパンを真似されたとしても、むしろ真似されることはそのパンを評価されているとプラスに考えており、大変喜ばしいことだと話してくれました。

ミニクロワッサン誕生秘話

 ドンクには数多くのパンがありますが、なかでも一大ブームになり話題になったのが御存知「ミニクロワッサン」。その誕生の経緯について話して頂きました。

「ミニクロワッサンの発祥地は札幌の店舗でした。実はこの商品はもったいない精神が生みだしたんです。パンを作っているとどうしても生地の切れ端が残ります。それを美味しく生まれ変わらせたのがミニクロワッサンです。大きさがバラバラなので量り売りにしました。人気商品となった今ではミニクロのために生地を仕込んでいます。」


なんとドンクの名物ミニクロワッサンは最初はリサイクル商品だったとのこと。また、パンの量り売りも当時はなかったので凄く好評になったのだとか。その後、全国的なブームとなり、そのブームが落ち着いた後もドンクは本家本元としてミニクロワッサンを出し続けており、しかも人気は今も健在であるということです。また現在は「ミニワン」としてミニクロワッサンを中心とした小型の商品のブランドを確立しています。

やっぱりおいしいよね♪普通に美味しいよね♪

取材もいよいよ終盤へ。

「ドンクはどのようなパン屋を目指していますか?」

「ドンクは何か特別な時に食べるパンではなく、日常的に食べるパンを目指しています」

とても印象に残った言葉でした。明日も明後日も食べたい。通学・通勤の帰り、買い物などのついでに寄って買ってほしい。そして普通に食べて、普通においしいパンでありたい。いつ食べても「やっぱりおいしいよね」と言われることがドンクのパンのキーワードでありたいと話して頂きました。だからこれからもそのようなことを考えてパンを作っていきたいとのことです。

今回の取材では、長年においても変わらないドンクのパンに対する思いをお話して頂きました。また品質の安定の面においては職人たちがパン作りをより楽しめるような工夫なども聞くことができました。これからもDONQは「やっぱりおいしいよね」をキーワードとして私たちにおいしいパンを届けてくれると思います。

伊藤さん本日はお忙しいところ、長時間にわたりお話し頂きまして、誠にありがとうございました。

編集後記

今回取材した三宮本店でしか売ってないパンを少しご紹介したいと思います。どれも人気ランキングの上位5位以内に入るパンです。
三宮本店でしか買えない限定パン
まずは「但馬牛のカレーパン」
実はこのカレーパン、一見揚げてあるように見えるが揚げてない。どうみても揚げてあるだろ!と突っ込みたくなるほど。実は揚げるのではなく焼いて作っているのだとか。ちなみに製法は非公開。そして食べてみた。

「サクッ」
本当にびっくりした食感であった。今まで食べたカレーパンとはサクサク度が全然違うではないか!まさに革命的な食感である。「サクサク」という食感をもっとも上手く表現しているカレーパンであろう。しかもあまり油っこくない。食べやすい。カレールーもいい感じのピリ辛さ。旨い。かなりのおすすめだ。

次は「淡路産たまねぎパン」
たまねぎパン・・・? 実は、僕はあまりたまねぎが好きではない。まったく想像できない。しかし、せっかく取材のお土産にもらったので食べてみることに。・・・旨いではないか!なぜこんなにおいしいのか。このパンはじっくり加熱することで甘みを引き出しているたまねぎが旨い。そして微妙な塩味もあり、淡白で新しい味である。パンの中にたまねぎを入れるとこんなにおいしいとは思わなかったので驚いた・・・!

最後は「手だきのクリームパン」
パンの定番であるクリームパン。見た目はもちろんおいしそうであるが、何か他のクリームパンとの違いはあるのか?食べてみた
「クリームが多い!!!」

中のクリームがとにかく多い。僕が今まで食べてきたクリームパンはなんだったのか・・・。テンションが上がる。写真にはないが中身の断面を見ると、クリームの多さがわかりやすい。クリームが多いとその分パン生地の比重が減る。そうすることでクリームの甘さをより楽しむことができるようになっています。とてもぜいたくなパンです。また、クリームも程よい甘さであり、やめられない味を出しています。


今回の記事で「DONQ」に興味を持たれた方、また「DONQ」をより知ることができた方是非「DONQ」のこだわりのパンを食べて欲しいです。


Posted by つだきよ at 15:55Comments(0)オススメポイント
三井住友銀行の東側、
つまり居留地58番にあたる場所に、

【宮城道雄生誕地の碑】
がありますface01


あの名曲、「春の海」の作者ですhana3


そして、

旧居留地街歩きオススメポイント

~「『春の海』が聞こえてくるで!!」~

そうです。
AM9:00~PM17:00
まで30分おき
代表作である、「春の海」が流れるんです!


旧居留地で、邦楽の先駆者と言われた宮城道雄の代表作をj聞くことができますface01

石碑にかかれている文章も注目して読んでみてくださいicon14





Posted by つだきよ at 17:27Comments(0)オススメポイント